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​舞台は表裏一体の異界──「表世」と「裏世」

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この世には2つの世界がある。

私たちが住む機械文明の世界「表世」。

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そしてもう1つ──呪術のような技術を持つ世界「裏世」。

​裏世の中でも随一の国土と繁栄を誇る「ブルネア共和国」が舞台だ。

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呪と魍魎の繁栄──ブルネア共和国

ブルネア共和国では「式術」と呼ばれる、呪術の類が発展している。

その代わり、機械文明はあまり発展しておらず、

表世の日本の明治・大正時代のような、独特の風景が広がっている。

また、何らかの原因で「縁外れ」と呼ばれる化け物が跋扈している。

ブルネアの人々の生活を脅かしており、

政府も対策を進めているものの、決定的な打開策は無いのが現状だ

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革命と血の国家、その国情

ブルネアはかつて「ブルネア公国」という、

名家が特権階級として君臨する、腐敗政治がはびこる国家だった。

しかし5年前、民主主義と自由を掲げる反逆組織が反旗を翻し、

武力革命に成功した。

現在はその反逆組織の指導者が初代大統領として、

共和制国家となったブルネアを導いている。

栄華が一転し、国民から「悪」と見なされた多くの名家が

亡命や辺境の地での隠棲で逃げ延びている。

そんな中でも、呪われた血の「業」を貫くべく、

暗躍する一族もいるようだ。

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新たな式術──「祝詞」と「式神」

裏世、主にブルネア共和国で栄える、超常現象を起こす技術「式術」。

現在も様々な用途のために研究が重ねられ、新たな式術が編み出されている。

 

その最も革新的なものが「祝詞(のりと)」である。

「祝詞」とは、自らが一番強く想うものを言祝ぎ、

式術によって「式神」として具現化する技術だ。

そこに現れるのは人か獣か、悲しみか喜びか。

使用者によって、「式神」は異なる姿を見せるだろう。

しかし式術が使える人間全員に行使できる訳ではない。

まだ実験段階の式術のため、限られた人間しか使用できない上に、

いまだ危険を伴う側面もある。

それでも人間の精神を「言祝ぐ」新たな力は、

使用者の強靭な刃となることだろう。

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