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​舞台は表裏一体の異界──「裏世」

この世には2つの世界がある。

私たちが住む機械文明の世界「表世」。

そしてもう1つ──呪術のような技術を持つ世界「裏世」。

​裏世の中でも随一の国土と繁栄を誇る「ブルネア公国」が舞台だ。

​ブルネア公国の様子

ブルネア公国では「式術」と呼ばれる、呪術の類が発展している。

その代わり、機械文明はあまり発展しておらず、

表世の日本の明治・大正時代のような、独特の風景が広がっている。

また、何らかの原因で「縁外れ」と呼ばれる化け物が跋扈している。

ブルネアの人々の生活を脅かしているものの、

​具体的な対策は何もできていないようだ。

​ブルネア公国の政府

ブルネアで権力を持っているのは、「名家」と呼ばれる特権階級だ。

ブルネアの文官となるには試験突破が必要だが、

名家の賄賂と汚職の温床となっており、実態は形骸化している。

もちろん、能力のある者は庶民でも役人になれるのだが……。

ブルネアで富と権力を握るのは名家だ。

しかしこの状況に業を煮やしている者たちもいる。

彼らは自分たちの声に耳を傾けない政府に見切りをつけ、

武力革命を志している。

だが、思想弾圧とプロパガンダが恒常化したブルネアでは、

​革命への道のりは当然険しいものとなっている。

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